5、炭素循環農法 微生物が喜ぶ環境とは?

前回の記事では、
微生物が喜ぶ環境を作れば、微生物由来の栄養素が多くなり、
結果として作物の出来もよくなる、というお話しでした。

では、『微生物が喜ぶ』とは、具体的にどういう土なのでしょうか?
もう少し詳しく説明します。
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微生物は息をする

私自身の話ですが、慣行農法で野菜を栽培している時には、

『肥料が足りているか?』
『虫がついていないか、病気していないか?』など
野菜を見る事を大事にしていました。

しかし、炭素循環農法では、野菜を育てるのではなく、
『菌を飼う』農法。見るべきは、土なのです。

そして、微生物が喜ぶ環境、まず重要なのが、
『ちゃんと息が出来るか』です。
酸素が土壌に届いていなければ、微生物は死にます。
人間と同じ、生き物ですから。

炭素循環農法の提唱者、林さんもホームページで、

『酸素』『呼吸』『窒息』
『団粒構造』『空気』など、
微生物を快適にするにはとにかく酸素を土壌の奥まで届ける事が重要と
言葉を変えて色々と表現されています。

微生物には餌が必要

炭素循環農法は『微生物を飼う』意識が大事だ、と このブログでも
何度か表現していますが、文字通り、『飼う』んです。
餌(えさ)やりが必要なんですよ。

犬や猫などのペットを飼っている方。
『今日は忙しいから』といって、猫の餌を用意しない・・・という事はないですよね?
もしも餌無しの期間が続くと、当然死んでしまいますよね?

微生物もそれと同じです。
餌が過不足なくあれば、良い環境となり、菌が増えるわけですし、
餌が無ければ、『餓死』します。

無機態窒素は、毒となる

炭素循環農法において、
提唱者の林さんは『化成肥料は、土のためによくない』
と、断言されています。『肥毒』(「ひどく」と読みます)
という言葉を、ホームページでもよく使われています。

私自身も、慣行農法に取り組んでいましたし、
祖父は今も慣行農法で日々農作業に取り組んでいます。
ですので、化成肥料そのものを完全否定する想いは無いのですが、
林さんのやり方を学ぶ以上、この『肥毒』、『汚染』や『浄化』という言葉も
そのまま紹介しようと思います。

化成肥料の中でも『窒素(N)』という肥料分は、
無機態窒素という名前で、
畑の中に吸収されていきます。

そして、目当ての作物に吸収され、生育を促すわけですが、
残念ながら土壌に混ぜ込む際に、微生物が死んでしまいます。

そして、化成肥料を作物が必要な量以上に与えると、
当然、土の中に肥料分が蓄えられます。
微生物の立場で考えると、自分を死に至らせる『毒』が、畑に残るわけです。

あなたのペットのケージの中に、体調を害する餌を置かないですよね?

つまり、微生物が死ぬ『脅威』を無くせばいい

呼吸、餌、毒。
3つの要素についてご紹介してきました。

あなたのペットが健康に過ごせるように、
ケージだったり、身の回りの環境を整えてあげる。

それと同じ事を、土壌中の微生物にもしてあげればいいのです。

呼吸困難で、窒息しないように酸素をあげる
空腹で餓死しないように餌をやる。
身の回りに、体調を害する 毒物を置かない

この3つを進めていけば、微生物が喜ぶ環境が整い、
微生物がどんどん増えていく、というわけです。

次回予告、農薬について

次回から、この3つの環境を改善する方法を紹介していきたいところですが、

その前に、炭素循環農法では何故
『農薬を使用しなくてもいい作物が採れるのか?』
という事を解説しておいた方が、
微生物が喜ぶ環境について、理解が早いと思いますので、
次回は、炭素循環農法と農薬についてご紹介します。

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