スポンサーリンク

6、炭素循環農法 農薬が不要の理由

前回の記事では、『微生物が喜ぶ環境』についてのお話でした。

微生物の話から少し話はそれるように聞こえますが、
実は内容はとても近いので、今回は農薬について紹介します。
動画の方がいいという方は、以下からご覧ください。
チャンネル登録もお願いします

#1 3分で分かる炭素循環農法 "Carbon cycle farming" Farming methods using Microbes 【OKファーム/OK-farm】

農薬は一切使わない?害虫はどうするの?

慣行農法では、
害虫が発生する前に『予防』したり、
害虫が発生してしまったら『殺虫剤』をまいたりします。

その他の自然農法でも、
トウガラシのエキスや、竹酢液、牛乳など、
作物に応じて主に予防目的で、虫がこないようにする
工夫をされています。
日曜夜7時からのテレビ番組『鉄腕DASH』でも、
城島リーダーが、『無農薬農薬』なる、色々な植物などを配合した
液体を伝授されていたりしました。

しかし、炭素循環農法においては、
『全く農薬を使わない』のです。

炭素循環農法は、
『虫が畑からいなくなる』
のを、1つの目的にしているからです。

そもそも、何故害虫が発生するのか?

農法に関わらず、どうしても農作業のイメージの1つとして、
『虫との戦い』というものがあると思います。

『予防が大切』『見つけ次第捕殺する』
『手作業で1つ1つ』『天敵を畑に呼ぶ』
『いやいや、虫食いの野菜は安全で美味しい証拠』

など、農法や規模によって、
いくつもの虫とのやり取りが今まで存在します。

しかし、考えるべき大切な事が1つ抜け落ちています。

何故、虫は作物を食べにやって来るのか?
というその理由です。

害虫でも益虫でもなく、『分解者』だった

結論から言うと、

炭素循環農法において、『虫』というものは
『初期段階では必要』であり、
『土壌の状態が安定してきたら、自然と来なくなる』
という存在なのです。

前の記事で紹介したように、
『微生物が快適』な土壌作りが炭素循環農法の重要なポイント。
では、逆に『微生物にとって不快』な土壌は、
どのように改善されるのでしょうか?

答えは、『植物』と『虫』がきれいにしてくれる
と提唱者の林さんはおっしゃいます。

まず、土壌中の『腐敗』や『汚染』を、植物が吸い取ってくれる。
『汚染』とは、無機態窒素(主に化成肥料)がもたらすものであるが、
それを吸って育った植物は、『汚染のない植物』に比べて
『弱い』のです。簡単に言うと、腐りやすい。

私自身、経験があるのがキャベツ。
慣行農法で育てたキャベツで、農薬を使ってキレイに収穫されたものでも、
あるキャベツは『とても長持ちする』
別のキャベツは『すぐ葉が腐る』という感じで、
何故か日持ちに差がありました。

今思うと、、、なのですが、
すぐに腐るキャベツは、
無機態窒素が過剰に摂取されていたのではないか?
と思うのです。

その弱った葉の部分に呼び寄せられて来るのが、
ヨトウムシ、アオムシなどの虫です。

キャベツを栽培している立場からしたら、
憎くて憎くて仕方ない敵!!!という存在ですが、
炭素循環農法では、
『弱った植物を分解してくれる』仲間なのだという考え方をします。

耕作放棄地に出来た 『キレイな野菜』

少し別の角度からこの話を見てみると・・・。

耕作放棄地を手入れして、久々に畑にした最初の年、
何故か肥料もナシで生育がとても良い!!
という話を以前の記事で紹介しました。

恐らく、耕作放棄地となり、雑草が生い茂ったため、
土壌の状況、微生物の状態などがとても安定しているためだと思います。

そして、そういう際の野菜は、
これまた何故か『虫があまり来ない』んです。
肥料も無しな上に、農薬も無しなんですが、
本当に虫が来ないんです。

この理由も、『土壌と微生物の状態がよかったから』
だからです。

元気な野菜には『分解者』は寄ってこない

耕作放棄地の話を踏まえたうえで、
もう一度、作物を食べにくる虫を考えてみます。


ヤツらは、何故作物を食べにくるのか?
それは『その作物が弱っているから』
そして、『何故その作物は弱っているのか?』
それは、『土壌が汚染されているから』
では、『どうすれば虫が来なくなるのか?』
答えは『土壌状態が安定するまで、植物や虫に分解してもらう』
です。

「汚染が無くなる(=微生物が快適な土になる)と、
必然的に虫は来なくなる。」
慣行農法等で、今まで農薬を使ったり、
対策をしていた方からすると、
『そんなうまい話があるわけがない』
『虫はどうやっても来る。予防するしかない』
と思われる事と思います。
というか、ちょっと前まで私自身がそう思っていました(笑)

しかし、耕作放棄地の後の畑の虫の居なさなどを考えたら、
そこまであり得ない話ではないな、と私は思ったのです。

浄化には2~3年かかる

以前『炭素循環農法のデメリット』にも書きましたが、
土壌や微生物の状態が安定するまで、
慣行農法の畑からだと2~3年は必要と言われています。
それまでは、何を育てても虫にやられます。


まぁ、『やられます』は『掃除してくれています』
とも言い換えられるワケですが。
その辛い3年を超えれば、
農薬を使わないのに、
キレイな野菜が採れる畑が出来るのです。

となると、やはり『酸素』『餌』『汚染』がカギ

改めて説明すると
虫が来る畑には、何か問題がある(酸素・餌・汚染)ということですね。
キレイな畑を作るには、前回の記事で紹介した、
『微生物が喜ぶ環境』を作る事が重要。

まとめ

・虫は敵でも味方でもなく、中立。どちらかと言えば味方
・虫は、畑を掃除するために作物を食べに来ている
・虫が来る畑には、何か問題がある(酸素・餌・汚染)

次回は、微生物が喜ぶ環境を、少しでも早く作るために、
どういった事をしていけばいいのかご紹介します。

コメント

タイトルとURLをコピーしました