OKファームが炭素循環農法に惹かれた理由

ブログやSNS、イベント出店の時などに、
「OKファームは何でこの農法をやる気になったの?」

とよく聞かれます。
この記事で、
OKファームが炭素循環農法に惹かれた要素をお話しします。

目次

炭素循環農法の概要

炭素循環農法とは、
肥料や農薬を一切使わない農法です。
そのかわりに、土壌にいる「微生物を飼う」という考えのもと、
微生物の状況に合わせてエサ(高炭素資材)をやったり、
微生物が死なないよう、酸素が地中まで届きやすく畑を改善したり、

微生物がどうすれば増えるか?元気になるか?
を考える農法です。

もともとは慣行農法ベースの農家だった

私の畑は、
祖父が戦後に開拓した土地です。

2011年に脱サラして、
祖父に教えてもらいながらの
農業デビューだったわけですが、
当然師匠は祖父。慣行農法が基本的な考え方で、
せいぜい、「なるべく農薬を使わない。除草剤はほとんど使わない」
程度の、よくある田舎の農家のやり方がスタートでした。

ごぼう専門農家をこころざすも・・・

祖父は、10~15種類くらいの作物を、全て露地栽培で作っていました。
ジャガイモ、里芋、
ごぼう、ニンジン、大根
キャベツ、白菜、白ねぎに葉物類などなど・・。

その全ての野菜を一緒に作り、出荷までやってみたわけですが、
その中で一番売れ行きがよかったのが「ごぼう」。
逆に言うと、その他の野菜は、不人気。
広島県の中では「誰もが出荷する野菜」に埋もれてしまい、
栽培に加えて、販売も大変。

そんな中ごぼうだけは、産直からも飲食店からも
「もっと出荷してくれ」という要望が多く、
しかも出荷スケジュールが他の野菜よりもタイトでなく、
リスクもあまり高くない。
「ごぼう専門の農家になろう」と決意したのが2018年頃です。
しかし、ごぼう栽培には、1つだけ問題点がありました。
それは・・・・

連作障害の対策が、ちょーーー大変

ごぼう栽培の教科書などを見ると、どれにも必ず
「ごぼうは連作を嫌います。」
「連作すると、ごぼうの肌が黒く焼けたようになります」
「少なくとも5年、可能なら6年以上間隔をあけましょう」

と書いてあるのです。

教科書通りに栽培するとなると、
100a(10反・1町)の畑があったとしても、
実際に栽培できるのは
20a(2反)程度に限られます。

何とかこの連作障害を抑える方法が無いかを
かなりの時間探していました。

緑肥がいいらしい、
田んぼのように畑を水にひたすといいらしい、
モミガラを入れると休憩期間を短縮できる
などなど・・・。

しかし、どれも実際にやるとなると、
作業スケジュールが困難だったり、
自分の畑の環境や、手持ちの機械ではなかなか実践は難しそう・・。

そんな中で、2018年ごろに、
炭素循環農法について詳しく知るようになります。

あっ、コレなら取り組めるかも

たまたま運がよかった、の一言に尽きるかもしれません。

・炭素循環農法に向いている「キノコの廃菌床」が手に入りやすかった

・キノコの廃菌床を散布できる機械を持っていた

・炭素循環農法で重要な、「微生物のチカラを感じた」事があった

という様な理由です。

特に、
2017年から
「耕作放棄地をごぼう畑に変える」
という事にチャレンジしていたのですが、
その時に

「何で耕作放棄地では、
 肥料も農薬もナシで、いい作物が育つんだろう?」
「耕作放棄地には、ミミズがあんまりおらんなぁ」
など、
運よく 炭素循環農法の畑の特徴を
目の当たりにしていたのです。

最悪の場合は、慣行農法に戻せばいいや

そして、もう1つ決め手になったのが、
「失敗しても、元の農法に戻せる」という事です。
2020年10月現在、まだまだ私の畑は、
慣行農法から炭素循環農法へ、転換している途中です。

前述の耕作放棄地は、今のところ順調に推移していますが、
もしかしたら他の畑はうまいこと行かないかもしれません。
うまく行くにしても、かなりの時間がかかる。
つまり、それまでは収穫量や、売り上げが上がらないかもしれない。

こういった漠然とした不安は、今もあります。

でも、
「やっぱり炭素循環農法はダメだった!!!」
と結論づけた場合は、元の慣行農法に戻せるんですよ。
5~6年の連作障害とは付き合う必要がありますけど。

こうして炭素循環農法スタート!

こういうった流れで、炭素循環農法をスタートすることになりました。
2020年は化成肥料を使わずに、
キノコの廃菌床のみでごぼう栽培に取り組んでいます。
また、2019年にごぼうを植えたところに連作しましたが、
今のところ連作障害は出ず、まぁまぁの生育を見せています。
2021年以降、慣行農法並み~慣行農法以上の収量になるよう、
引き続き管理をしていきたいと思っています。

過小評価も、過大評価もしない

炭素循環農法に取り組んでいると、
「うまくいくのかな?」と不安になる一方で、
提唱者の林さんのホームページ通りの進捗状況になると、
「よし!!!これならいける!間違いない!」と、
強きになる瞬間もあります。

ですが、野菜があって微生物があっての、農業です。
しっかり、自分の畑の今を見つめながら
成功は成功、
失敗は失敗と、認めながら
農業に取り組みたいと思っています。
成功も失敗も、このブログやSNSで
紹介したいと思いますので、
引き続き応援よろしくお願いします!

炭素循環農法について詳しくはこちらから!!
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