9、炭素循環農法 どうやって土を浄化する? 汚染編

前回、前々回と、
微生物が喜ぶ環境について、
酸素と餌で色々とお話しをしました。

化成肥料や、鶏糞などの主に『窒素』を投入しすぎたために
畑に起こる汚染(←使いたくないですが、あえてこの言葉を使います)は、
どのようにして浄化されるのか?
もうすでに、酸素と餌の記事でも少し触れていますが、改めて解説しておきます。

目次

汚染の浄化 = 生物化

自分自身でも、まだ完全に理解しきれていないのですが、
化成肥料や、堆肥を大量に入れ込んだ時など、有機物の腐敗(酸素不足など)で汚染されると、
そこにいる微生物は死んでしまいます。
死んでしまうかわりに、腐敗をきれいにしてくれたり、
無機態窒素を『生物化』してくれます。

目に見えない部分なので、分かりやすい例で言うと、
虫食い です。
以前の記事でも書きましたが、
作物が虫食いに合うのは、
『作物が100%元気な状態でないから』
『元気でない原因は土壌の栄養素が足りないから』
『栄養素が足りない原因は、微生物が少ないから』
『微生物が少ない原因は、土壌が腐敗していたり汚染されているから』
という、明確な理由があります。

逆の順序で言えば、
『何らかの理由で発生した汚染に触れ、微生物が死ぬ』
『微生物が少ないから、窒素固定菌(もしくは窒素固定菌群)が足りない』
『窒素固定菌が足りないから、作物が元気にならない』
『作物が元気にならないから、虫に食われる』
という状況ですね。
めぐりめぐって、作物が腐敗を吸ってくれている、
虫がその腐敗分を食べている、という構図になります。

炭素循環農法の提唱者、林さんは、
この汚染が清浄化される様子の事を別の表現で

『無機肥効成分を有機化』や、『生物化』ともおっしゃっています。

最初の数年は緑肥を植えるのが 吉 かもしれない

畑の状況にもよりますが、
上記の理由で、今まで化成肥料や、農薬を使用していたり、
堆肥を極端に多く使う農法(腐食が発生しやすい)場合、
炭素循環農法に切り替えて数年は、
ものすごい虫食いにあってしまいます。

もちろん、説明不要だと思いますが、虫が食べる事によって、
土壌がきれいになっているので、
虫を憎むのは、この農法では間違いなのはご理解頂けると思います。

しかし、農家として『収穫できない』前提で、作物を育てるのは、
金銭的にも、精神的にもあまりよいとは言えません。

林さんは、『緑肥を植えるのがよい』と言っておられます。
これについては、私自身も同じ思いです。
緑肥にするなら、根を深くまで張ってくれる、イネ科がいいようですね。

もしくは、完全に畑を放置し、耕作放棄地にするくらいの勢いで、
雑草まみれにいったんするのも、結構理にかなっているのかもしれません。

ただ、『浄化目的』という明確な想いはあっても、雑草まみれにする作戦は、
ご近所さんや、集落の理解が得られるか少し怪しいかもしれませんね。

まとめ

無機態窒素の汚染や、堆肥などが原因の腐敗は、
菌や植物のチカラを借りて、浄化されていく。

浄化される事を、生物化、有機化など表現することもある

炭素循環農法をスタートして2-3年は、
作物の虫食いがひどい状況が予想されるので
緑肥を育てるのがおすすめ

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